2008年8月23日〜9月1日 ベトナム 8泊の旅〜マジェスティック滞在編1〜


★ベトナム 旅行記バックナンバー


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ホーチミンに夜中に到着して、翌日。
ほとんど寝るだけだった『パークロイヤルサイゴン』から、
ドンコイ通りの
『マジェスティックホテル』へと移動しました。

サイゴン4大コロニアルホテル(コンチネンタル、グランド、レックス、マジェスティック)の中の
一つで、最も歴史が長く、ミッテラン大統領やカトリーヌ・ドヌーブなどなど多くの著名人も宿泊したそうです。設えやその歴史等、こちらに詳しく紹介されています→


こちらではちょっとフンパツして、
サイゴン川沿いのお部屋”COLONIAL SAIGON RIVER DELUXE”に、3泊の滞在となります。


わたしたちのお部屋の中は、こんなかんじ。





小さくて見えないですが、
ベッドには蘭の花とチョコ
そしてレター


そして額縁の中のテレビは(↓)
なんと、BRAVIAでした!
我が家のより最新・・・・
テーブルに置かれていたフルーツ
もちろん、フレッシュですよ(笑)

一度も手をつけずでしたが、
毎日、新しいものに変わってました
(あたりまえ?)

バスルームもとても広く、大理石仕上げ
コロニアルホテルらしく、
カランもとてもクラシカルでした


アメニティも充実してました
それぞれに、パッケージの絵が違うという
細かいこだわり用
布にくるまれているのは、
ミネラルウォーターです
   
   

建物自体もそうですが、 お部屋全体的にコロニアルをとっても意識して作られてる感じです。
ちょっとデコラティブすぎる?とも思えるけど、でも、心地よい雰囲気です。
天井も高くて、開放感もあり、クローゼットの広さにも驚きました。荷物を入れて片付いた様を見て
なんだか引っ越して来たかのような気分。
床はフローリングで、クローゼットも木の風合いでまとめられていました。

冷房もとっても利いていて、シャワーのお湯の出も問題なし!

 
(左)廊下


(下左)エレベーター前


(下右)窓から下を見下ろすと、
白人の女の子がビリヤードで遊んでいました
らせん階段
ロビー
バルコニーからの眺め

道の向こうは、サイゴン川です


さっそくバルコニーに出て、記念撮影♪


ぶりっ子サインなんかしながら、上機嫌で撮っていたのですが・・・

このあと、ハプニングが!!



写真も撮り終え、さあお部屋に入りましょ。
と、バルコニーの扉を開けようとしたら・・・なんとロックされてしまったんです・・

バルコニーに出たとき、お部屋の中の冷気を逃がさない為に開き戸の扉を半分閉めてたのだけど、
いつのまにか完全に閉まってしまったようで、

しかも、扉の下の方に付いている鍵が、鍵穴にすっぽり・・・

この鍵、内締まり型で、外からは開けられないんです。
(最初にチェックしとけばよかったんだろうけど、まさかそんなこととは思わず・・)

古い公衆トイレなどにつけられてる、あのタイプ(わかるかなぁ)
丸いポチのツマミを横にスライドさせながら、鍵穴に固定させるタイプ・・・(わかんないか・・)
それが、扉の下の方に、縦につけられているんです。ツマミを上げて解錠、下げて施錠。
ふつうは、手動でツマミを上げ下げしないと機能しないはずなのに、
扉が閉まると自動的にツマミが穴に滑り込むように埋まってしまったんです。
(自動的にというか、古いからか?勝手に締まった)

コロニアル&クラシックなつくりだけに、趣きはあるものの、そのあたりがね。。


完全に閉め出されてしまったわたしたち。
暑いなんてもんじゃありません。汗ダラダラ。。。

この状況を誰かに知らせねば!助けを呼ばなくては!!
早くしないと熱中症になって死んじゃう・・・
ベトナム着いてすぐホテルのバルコニーに閉め出されて死んじゃうなんて、だ!!


わたしたちの部屋は、3階。真下はドンコイ通り。往来の激しい道。
バイクや車がクラクション鳴らしながらけたたましい音で走ってます。

ヘーーーイ!!  ヘーーーーーーッイ!!!

夫が大声で手を振るものの、だ〜〜〜れも気づいてくれず。

ヘーーーイ!!  ヘーーーーーーッイ!!!

何度繰り返しても、同じ。


まずは落ち着こう。。

タバコに火をつけ、ボ〜〜っとサイゴン川を眺める夫。
横に並んで、汗ジト〜〜っと流しながらため息つくわたし。

着いて早々、これかいっ・・

なんだかおかしくって、顔がひきつりながらもお互い笑いが。

またブログネタができてよかったな♪と、夫。
んとだね♪みやげ話ができたわいっ!と、わたし。


..... いつまでもそんな呑気にしてるわけにもいかないので、
また気を取り直して、夫が叫ぶ。

ヘーーーイ!!  ヘーーーーーーッイ!!!

でもだ〜れも、行き交う人は気づいてくれない。


すると、
バルコニーの真下、ホテル前で待機中のタクシードライバーが、車から降りてきた!(たまたま)

ここぞとばかりに、 さらに大声で、腹の底から叫ぶ夫。


ヘーーーイ!!  ヘーーーーーーッイ!!! ミスターーーッ!!!


運転手が、顔を右に左に動かし、後ろを向き、そして、ついに上を向いた!

ここここ! ここよ!! こっちを見てーーーっ!!!

やっとわたしたちに気づいた運転手。
が、激しく手を振るわたしたちに向かって、笑顔で手を振り返してきた・・・・・
それはそれはニコニコと・・・・

ち、ちっがーーーーーーう!! そうじゃなくってーーーーーー!!!


ヘルプミーーーー!!  と叫ぶ夫。

ん?? といった顔で、ちょっと真顔になった運転手。


そこで二人して、一気にジェスチャー。

ロック、 ロック、 とドアを指差し叫びながら 、両手で大きくバッテンのポーズ。
そしてまた、

ヘルプっ ミ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!    地球の裏側まで響きそうな声で


その時には、すでにわらわらと人が集まってきており・・・
なんだなんだ?どうしたどうした? 皆が一斉にわたしたちを見上げている・・
閉め出されたんじゃないのか?みたいなことを口々に。(たぶん)

そこでようやく事態を飲み込んだようで、運転手はホテルのドアマンを呼びに行ってくれた。

ドアマンがわたしたちの姿を確認し、
そこでもまた同じセリフとジェスチャーで必死に助けを求めるわたしたち。

今度は、ドアマンに連れられて警備の人間が現れた。

警備員、 状況をしっかり把握できたようで、

オッケー! オッケー ! 
いまからすぐ、そこへ行くから!!

みたいなことを言ってた。笑顔で。。。


ぁぁ、これで助かる・・安堵のわたしたち。


でも、なかなか来ない。
10分たっても、15分たっても、、、

まだバルコニーに立ったままのわたしたちを、運転手はじめ人々が心配そうに、笑顔で見守ってる。

作り笑顔で手を振るわたしたち。。


そこでふと思った。


もしかして、部屋のドアにチェーンかけてない?????

・・・っ・・・かけた・・・・・  ぽつんと、夫。


ガーーーーーーーーーーーーーーン。


そりゃ、時間かかってるはずだわ・・

今頃、チェーンを電動ノコギリかなんかで開けてるんだ・・・

あ〜あ、弁償させられるわ。いくら請求されるんだろ。

......額から灰色の汗が。。

またひきつり笑いになったわたしたち。


そうこしてると、やっと部屋の中に人影が!!


ホテルマンが二人、とても低姿勢で申し訳なさそうに、バルコニーのドアを開けてくれました。

遅くなってすみませんでした
隙間にうまく手が入らず、チェーンを外すのに時間がかかってしまいました

と、何度も申し訳なさそうに謝ってくれるホテルマン。

え?チェーン壊さずにすんだの?

ラッキー♪ と思いながらも、
手を挟み込んで外せるチェーンなんだ・・・・・と。


でもま、細かいことはこのさい気にしない気にしない。
弁償せずに済んだんだもん、ラッキーだわ♪

わたしたちは、何度も何度も謝りました。
でも、勝手にロックされてしまったことも、しっかり伝えました。

ホテルマンも、しきりに謝り、
チョコを二つまたベッドの上に置いて、笑顔で帰っていきました。


とまぁ、そんなことがありましたとさ。

その後、バルコニーへ出るときは、鍵穴の中にティッシュを詰めるようにしました。
扉は自然に閉まってしまうし、すると鍵までロックされてしまうんだもの。。

   


さー、汗が引いたところで(ヘンな汗も)、いよいよ散策です!
日焼け止めもしっかり塗り、虫除けスプレーも振りまくり、
帽子かぶってマフラー巻いて、、、、フル装備で出かけました。

まーーーーホーチミンの暑いことったら。
毎日毎日、汗びっしょり流しながら過ごしてましたよ。
運動をしているわけでもないのに、こんなに汗をかくなんて初めて!てくらいでした。

ベトナムで暮らしてると、痩せそう。。

でもほんとに、ベトナムの女性はみなスリムだった・・
食べ物も野菜がふんだんでヘルシーだし、まじで美容と健康にはいいのかも?


   
ドンコイ通り
今日は売上げいまいち?
   
最初に出会ったワンちゃん
ほんと???
   
ホーチミン人民委員会庁舎
ホーチミンのランドマーク 市民劇場
 

ランチに入った、フォーの人気店
その名も『フォー24』

実は、生まれて初めてフォーを食べました。
おしかった!!!

香草など野菜もセットで出てきます。
ちぎってフォーの中に入れながらいただきます。

スープもおいしくって、ズリズリ飲みました。

   
これは、フォーと一緒に食べた揚げ春巻き
その後、滞在中毎日食べることに・・
そんだけ美味しいの〜〜〜〜!!
ビール『バーバーバー』
最初に覚えた単語です(笑)
クセもなく、さらりと飲みやすいお味 グー
   
   
汗だくで入った、最初のオアシスにて。
夫はアイスコーヒー。わたしは、オレンジジュース&炭酸割り
   

ここでちょっと、ベトナムの水事情について。
ベトナムの水道水は、衛生上飲めません。ペットボトルのミネラルウォーターを買って飲みます。
500mlサイズで、だいたい3,000ドンから5,000ドンくらい(20円から35円くらい)
なので、主要ホテルではお部屋にフリーのミネラルウォーターが常に用意されています。
(毎日500ml 2本置かれてました。おかげで水はほとんど買いませんでした)

水道水が飲めないということは、氷もNG。
でもベトナムでは、ビールに氷を入れて飲むのが一般的だとか。
それなりのレストラン以外は、常温で出て来るビール・・・氷入れて冷やして飲むわけです。。
薄くなるっての!!

事前リサーチしていたので、わたしは常に氷はシャットアウトしていました。
(↑)のオレンジジュースも、グラスに入ってきた氷を捨ててもらいました。
お店の人はもうわかってるようで(氷=腹をこわす)、はいはい氷ね、みたいな感じで、
すみやかに対応してくれました。
そんな調子で、 ビールも、冷えて出て来るお店でしか飲みませんでした。
徹底しました!

でも夫は、チャレンジャー。。

お腹こわすからやめとき、と言ったのに、ヘラヘラ笑いながら「だいじょーぶ♪」なんて・・
結果、無事でした。鉄腹だ!!


水道水が飲める日本って、なんて有り難いんだろ。。

   
   
信号で止まるたび、バイク野郎たちが一斉に
こちらを見てました
カフェでお茶を飲んでるなんて、
外国人くらいだものね
日本でもおなじみの風船ですが、
どれもこれも、なんかビミョーでした(笑)
ドラえもんとか、どう見ても、
それ違うでしょ!!みたいな
   

ベトナムといえばバイク!
テレビの映像や雑誌の写真などでその凄さは見てたけど、いや〜〜〜それ以上でした。
ハンパじゃないバイク集団!それこそ老若男女、皆バイク。
信号待ちでブルンブルン音を立てて並んでる様子は、ものすごい迫力ですよ。
そしてまた、その走り方も・・

交通ルールやマナーなんてあったもんじゃない。まさに無法地帯。
バイク同士もだけど、車の真横スレスレで走り抜けてく。
車もバイクも、お互いにクラクション鳴らし合いだし。
日本だと、ケンカになりそうな場面でも、へっちゃらで通り過ぎてく。
接触事故なんて日常茶飯事なんでしょう。
と思ったら、慣れているのか皆お上手なのね。車もバイクも、ドライビンクテクニックすご!

しかも、二人乗り、三人乗り、はたまた四人乗りなんてあたりまえ!(子供に限って)
そしてまた、信じられないような、目を疑うような大きな荷物を積んで走ってたりも。
例えば、クーラーの室外機とか、縦横2メーター近くあるガラスとか・・・
もちろん後部座席の人が抱えてるんですが。
それでもですよ、そんな物抱えて、バイクの後ろに乗ります?? 
一人乗りで、胸元にテレビを抱えて走ってる人もいました。
いや〜〜見るものすべてに、ホントびっくりでした。


初めてタクシーに乗ったときも、まるでジェットコースターに揺られてる気分でした。
もぉヒヤヒヤしっぱなし。きゃーーーぶつかるう!!きゃーーーひいちゃううう!!
いちいち体に力が入り、もう生きた心地がしませんでした。
ここでUターン??んな、ムリでしょっ!!てとこでも、へーきでUターンするし。
でもね、それも毎日のことだと、慣れるんですよね(笑) 慣れって、こわい・・

さらに驚くのは、そのバイクと車の間を、人が横断していくこと。
走ったりしない。ふつ〜の顔で、歩いてくの。
バイクも車も、止まったりもしない。あたりまえに走ってくの。
じょ〜ずに、ジグザグに歩いてく人たち。お口あんぐりで見とれてました。
(走ったり、急に立ち止まったりする方が、逆に危険らしい)

わたしたちも、そんな激しい道を横断デビューした瞬間は、それはそれは緊張しました。
しっかり手を握って、呼吸を合わせて、歩調を合わせて、、、
やっとの思いで無事に向こう岸へ辿りつけた時はもぉ、ドッと疲れが。と同時に達成感が(笑)
でもそれも、慣れていくんですよね。
三日もすれば、へっちゃらで通り抜けてたりしてました。

こればっかりは、やっぱり体験してみなきゃ伝わらんだろな。
大迫力!臨場感大有りですよ!!(笑)




ちなみに、バイクはHONDAが一番人気らしいです。
でも高いので、多くの人は韓国製だったりするそうです。
車は、TOYOTAがダントツ人気。日産はあまり見かけませでした。
レクサスなんて、日本の価格の倍もするのに、バンバン走ってて驚きました。しかも、LSクラスが!
ベンツも当たり前に走ってましたが、ベトナムの富裕層にはレクサスの方が人気らしいです。

平均給与数万円といわれる公務員でもTOYOTA車に乗ってたりするのですが、
それはズバリ、ワイロの国だから。
ワイロでうまくお太りになられた方は、いいお家に住み、いい車に乗っているそうです。

コンアン(=警察。日本の「公安」と読みが似てますね)なんて、袖の下でなんとでもなるとか・・

ホーチミン郊外では次々と高層マンションの建設風景なども見ましたが、
一戸あたりらく〜に数億とか数十億とかするんですって!
一般市民には、一生二生かかっても買えない額です。日本人でさえ。。

そこに住める人がたくさんいるということに、驚きました。


   

こちらが、グランドホテル
 
   
そしてここは、巨大マーケット、ベンタイン市場!
雑貨や衣料品、 生鮮食料品などなど、なんでもあり。
ただでさえ暑いのに、ものすごい熱気でクラクラしそうでした。長居は、むり!

「おにーさん!」「しゃっちょーさん!」「だんなさん!」「ごしゅじん!」
「おねーさん!」「おくさん!」「マダぁ〜〜ム!」
「なにほしー?」「なにかう?」「みてみて!」「これいらないか?」

などなど、一歩前へすすむたび、カタコト日本語があちこちから飛んできます。
すごい人は、わたしの腕をギュッと掴んで放さないの!!「買って!買って!」て。
振りほどくのがタイヘン。。

   
ペットフード屋さんのようです。なんか怪しげでした・・・
   

さ〜〜待ってました! 本場ベトナム料理!
ツアーだとレストラン選びに悩むこともなく、おいしいものにありつけるんだろうけど、
わたしたちは自力で選ばなければ。 が、それがまた楽しいのだ〜

まずは、生春巻き♪ そして、、、そして、、、、、、、、、
いくら目を凝らしてメニュー を見ても、わかんない(笑)
いくら英語表示もあるとはいえ、どんな料理なのかって理解しづらくない?

そこで、役立つ一冊!!『食の指さし会話帳』
ぺらぺらめくってると、店員さんが一人二人とわたしたちのテーブルに寄ってきました。
これが食べたいのだけど、と指さしながら本を見せると、一緒に本を覗き込んでくれます。
ニコニコ笑顔で、とても親切にしてもらえました。

一皿がけっこうな量があるというので、まずはこの4品を注文。

驚いたのが、すぐに出て来た、ごはん。
(頼んでないのだけど・・・(笑))
しかも、てんこ盛り!

ベトナム人は、とにかく「ごはん」らしいです。
朝昼晩、しっかりごはんを食べます。
インディカ米ですが、わたしは好み。
ふだんあまり米粒は食べないのだけど、
滞在中はよく食べました。
ベトナムの、焼酎?

甘めですが、しっかり度数も高くて、
おいしかったです

飲み残しは、部屋に持ち帰りました

ホテルから徒歩2分の『ホアン イェン』
客のほとんどがベトナム人 という、
家庭的なレストランでした

地元の人気店らしく、
あっという間に満席になりました
運良く入れてラッキーでした♪

   

 
朝6時 サイゴン川

   

   
そして、またまた朝からもりもり食べるわたし

ほっぺを膨らませ、小指立ててます


テラス席でいただきました
朝からこの日差し!!
   

   
   


では次回は、メコン川&クチトンネルへとまいりまぁす。



:::::つづく:::::